2025/11/25
クリエイティブな仕事
私はカメラの仕事を始める前、デザインの仕事に携わっていました。どんなクライアントに対しても同じクオリティで制作物をお届けすること、つまり「高いアベレージを残すこと」こそが、クリエイティブの基本であると学んだのもその頃です。
写真の世界では「ホームラン」のような一枚が評価されることがありますが、写真の仕事で大切なのは、それ以上に「打率を残すこと」だと思っています。お子さんは100人いれば100通りの性格があり、同じタイプのお子さんはひとりとしていません。その全員から笑顔を引き出し、写真に残すことがどれほど難しいかを若い頃に痛感しました。
お子さんの撮影は、機嫌やその時々の流れといった「運」のようなものに左右されると思われがちですが、私はそう考えていません。(もちろん、ご機嫌のよい時間帯が大切なのは変わりませんが。)ポートレートの技術は、カメラやライティングだけでなく、その大半がコミュニケーションにあると感じています。
私たちの考えるクリエイティブな仕事とは、どんなに人懐っこいお子さんでも、どれほど人見知りの強いお子さんでも変わらず、お家でパパとママにだけ見せる、あの特別な笑顔を写真に残すことです。そのための技術を、今もコツコツ磨いています。

カテゴリー:カジュアル,スタジオ撮影,ベビーフォト,一歳記念,普段着 | コメント (0)
